故郷岩国で同じ小学校、同じ書道教室だった久松翠邦先生の展示会にお招きいただきました。
横浜市緑区役所1Fイベントスペース
区役所の一画で開かれている展覧会です。
一般のお客様もフラリと立ち寄って見学され、その場で入会の申し込みをされるかたも多くいらしたとか。
翠邦先生は驚嘆するほどの勉強家。
私もいつも学びや気づきをいただいています。
実力のある先生のもとで学ぶ生徒さんの多彩な作品に、大勢のかたが感銘を受けられたのでしょう。
会場で一際目を引いたのが、生徒さんがそれぞれ字典を引き、古典から好きな字を選んで創作したという『春光』。
皆さん独自の工夫が感じられて、一つ一つが春のあたたかな光のように輝いていました。
そのお隣には、お父様の俳句を書で表現された翠邦先生の作品。
お父様の気持ちを感じ取り、自然の美しさや故郷の優しさまで伝わる先生の書技にしみじみと感動。
そして一番心を打たれたのが『慈』の一文字書。
先月、書の一番の恩師が亡くなられたそうで大きな喪失感の中、筆を執られたとのこと。
あふれんばかりの感情が紙面に吹きすさんでいるようでした。
先生の芸術家魂に圧倒されるばかり。
仮名は、百人一首より「ひさかたの 光のどけき春の日に…」。
百人一首を毎日コツコツ、一首を「①平仮名のみで書く」「②現代文で書く」「③変体仮名まじり文で書く」「④散らし書きで2パターン書く」の五体書く勉強をされているそうで、その気概に本当に頭が下がります。
普段から私の作品も気軽に、そして自分のことのようにきめ細やかに助言して下さり、書の仲間の存在は本当にかけがえのないものだなあと感謝しかありません。
岩国の恩師、古川奠雪先生にいただいた大切なご縁。
これからも仲間に刺激をもらいながら、また、仲間の刺激になりながら切磋琢磨して行けたらと思います。
さて、今週末はいよいよ地元、桜上水むつみ会館の桜まつり。
遥水書道院も折り句の書画作品40点と、学生の「新学年で叶えたいこと」を書いた硬筆作品を展示します。
【日時】2024年3月23日(土)AM10:00~PM8:00 24日(日)AM10:00~PM3:00
【場所】東京都世田谷区桜上水5-3 都営住宅敷地内むつみ会館と周辺広場
【内容】スタンプラリー(景品付)・各種作品展・飲食模擬店・ゲーム屋台・新鮮野菜やホームメイドスイーツの販売
お隣、下高井戸の桜まつりも同日開催。
徒歩10分圏内で楽しい春の訪れを感じられるおまつりが賑やかに開催されます。
ご都合が合いましたら是非、遊びにいらして下さい。